みなさん、こんにちは!
1987年に起きた大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫(キム・ヒョンヒ)さん。
金賢姫さんは北朝鮮のスパイとして日本人”蜂屋真由美”を名乗りその正体を隠そうとしていました。
しかし韓国に連行後、その嘘は取り調べによってすぐにバレてしまいます。
今回はそんな金賢姫さんが日本人ではないとすぐにバレてしまった理由、その意外な方法について調べてみました!
取り調べには海苔が使われた
金賢姫さんの取り調べで日本人でないことが決定的になったものはなんと海苔でした。
取り調べで韓国の捜査官は金賢姫さんの前に海苔を出しました。
その海苔に対し、金賢姫さんは「これは紙を焼いたもの」と答えたそうです!
金賢姫さんがこの回答をしてしまったのには2つの説が考えられています。
1つは金賢姫さんが本当に海苔の存在を知らなかったから。
当時の韓国では、海苔は100%日本からの輸入でした。そして日本と国交のない北朝鮮には海苔は存在しておらず、金賢姫さんは海苔を知るよしもなく「紙を焼いたもの」と答えたという説です。
2つ目は海苔という存在は知っていたものの、日本にはないものと勘違いして知らないフリをしてしまったという説です。
いずれにせよ、日本人であれば海苔を知らないのは不自然です。これにより金賢姫さんが日本人でないことは明らかになりました。
日本人偽装のレベルはさほど高くなかったと考えられる根拠2つ
金賢姫さんは”蜂屋真由美”という名の日本人のフリをしパスポートを偽装していました。
偽装されたパスポートというだけでも国籍は疑われるべきなのですが、金賢姫さんの日本人偽装は以下の点から観ても甘すぎたことが推測されます。
日本に住んだことのない金賢姫さん
日本を学び日本人に偽装できるよう訓練を受けている金賢姫さん、実は金賢姫さんは日本に住んだことはありません。
金賢姫さんは18歳の時に国からスパイになるよう命令を受けました。
大学に通った後、上司から日本語科の勉強を手配され、20歳の時には名前を「ゴールデンユファ」に変えて日本と韓国の市民のふりをするための専門的な教育を受けることになります。
そして日本という国を学ぶために田口八重子さん(日本の拉致被害者)から日本語や日本の食文化、日本のテーブルマナー、化粧、身振りなどを学びました。
しかし、いくら日本に住んでいた日本人から直接指導を受ける機会があったと言えど、行ったこともない、住んだことのない国の人間のフリをするのは無理があります。
イントネーションと語彙が完全に北朝鮮人
金賢姫さんは韓国からだけではなく、アメリカからも取り調べを受けていました。
当時の金賢姫さんの話し方は北朝鮮人そのもので、アメリカは早い段階から金賢姫さんは北朝鮮のスパイだと結論付けていたことが2021年、アメリカ国務省が出した秘密文書の公開で明らかになりました。
いくら日本人から日本語の教育を受けていたとは言え、なまりを正すこと、語彙力を高めることは簡単ではありません。
やはり北朝鮮人が日本人のフリをするのはかなり無理があったと言えそうですね。
金賢姫さんはなぜ自分の正体を明かしたのか
実は金賢姫さん、取り調べで日本人でないことがバレたと悟ると次は自分を中国人だと言い簡単に正体を明かそうとはしませんでした。
母国の為、家族の安全の為だったそうです。
そんな強い意志を持っていた金賢姫さんが真実を話そうと思った理由はなんだったのでしょうか?
それは北朝鮮から受けていた洗脳に気がついたことが大きかったようです。
「抑圧された南朝鮮人」という北朝鮮の説明は「全部嘘」だと突き付けられた。
資本主義や民主主義の現実を目の当たりにすることで北朝鮮で叩き込まれてきた思想・固定観念が崩壊したそうです。
こうして、金賢姫さんは北朝鮮による国家ぐるみのテロ計画のすべてを明かしました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
金賢姫さんが”蜂屋真奈美”という日本人のフリをして北朝鮮のスパイという正体を隠そうとしていたものの、海苔でその嘘がバレてしまったという意外すぎる方法に驚かれた方もいるのではないでしょうか?
今回は海苔1つでも文化の違いが金賢姫さんの正体を明らかにしたという驚きのエピソードと、日本人の偽装のレベルはさほど高くなかったと考えられる根拠2つを記事にしてみました!
最後までご覧いただきありがとうございました!


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